2021.2月号

 「やまない雨はない」

 

早いもので令和3年、平成24年から担当しているこの家業雑感も当初は「1年もつか」と言われながら何とか休むことなく10年が見えてきました、成長が見えないこのコラムですが本年も宜しくお願い致します。

昨年を振り返ればコロナ一色でいつもは浴びるほど飲む忘年会は激減、新年会もほとんど中止、根室に戻って早14年こんなにも家でゆったりとする年末年始は初めての経験となりますが、不思議と正月太りはするもので、例年よりもひどい状況となり、久しぶりに会う友人からは「顔パンパンだよ」愛する5歳の娘からは「パパは太っているから足遅いんじゃない」「太っているから肩がこるんでしょ」と何かを言うたびに「太っている」がつく始末…、挙句の果てには昨年末には痛風を発症し一人悶絶。いよいよ年齢に見合った生活全般を見直さなければならないと感じております。

このコロナ禍でどのように運動するかと考えていましたが、来月からはいよいよ優先接種の方からワクチンの接種が始まり、このステイホーム生活も終わりの希望が見えたなかで、一足先に接種が始まったアメリカでは昨年末まで2,000万人の接種を目標としていたところ、副作用を恐れてか接種したのは420万人にとどまり、先に2,000万人になったのは感染者数となりました。その間にも日本では感染が広がっており、ついには非常事態宣言が出るまでとなり、ここまで感染防止と経済の両輪で様々な取組をしている中で、ブレーキを踏みながらアクセルを踏む、F1ドライバー並みの取組には無理があったのかもしれません。

経済は昨年末の東京証券取引所は27千円を越える高値で大納会を終えており、年末としては31年ぶりの高値、昨春の16千円まで落ち込んでからの急回復となりアナリストは年内に3万円の大台に乗る可能性もあるとしています。ワクチン実用化で希望が見えたからというわけではなく、ステイホームによって一般投資家が増えたことが主な原因らしく、実体経済を反映していない株価の上昇は「恐慌」の前触れではないかと警戒が必要です。

年初めからこの先まだまだ試練が続く事を予兆させるものとなりましたが、やまない雨はありません。ワクチンの接種が順調に行われれば、来年には自由にどこへでも行けるはずです、今はその時を楽しみに待ちたいですね。

                                            魚谷 直世 記

 

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