2014.7月号

「ながらスマホ」

 

 最近CMにもよく流れている「ながらスマホにマナーを」公共広告機構が近年スマートフォンを操作しながらの事故が大幅に増えていることから、注意喚起のため流しているCMですが、確かに人のいるところに行くと必ず「ながらスマホ」を目にします。

 高校生以下の子供を持つ親にアンケートを取ったところ、全体で約15%の親は子供が食事をし「ながらスマホ」を許容しているとのこと。特に女子高生の場合は深刻で平均して一日平均6時間をスマホに費やし、食事し「ながらスマホ」の割合は40%を超えるとのこと。私が小さな頃はテレビを見ながらの食事さえ怒られたものですが、時代が変わるにつれて家庭内のルールも変化してきているのだなと実感してしまいます。携帯電話が普及した当初は、携帯電話の電磁波でビジネスマンが病気になってしまうと本気で心配された時期もありましたが、そんなビジネスマンよりもはるかにスマホの使用頻度は高い今の女子高生が元気なのを見る限り、携帯電話から電磁波の影響はあまり心配ないのかもしれません。

 我々の業界でも「ながらスマホ」は深刻で、先日も別の街でガソリンスタンドを営む友人と話しをしたところ、夫婦で来たお客様で、給油中に旦那様がスマホに夢中になり、給油終了後にトイレに行っていた奥様をすっかり忘れ、そのまま奥様を忘れて帰ってしまった事件があったとのこと。トイレから出てきた奥様は怒り「ながらスマホ」で旦那を呼んで厳しくスマホの使い方について指導をしていたそうで、この旦那様はこれから夫婦喧嘩の度に「あのとき私を置いて帰った」と言われるのだろうなと思い、同情しつつも自分の立場ならば「ながらスマホ」は絶対にやめたほうがいいと実感する事件でした。忘れ物をしないコツというのはメモを書くことで大体は解決するそうで、ついつい夜になると奥様の存在を忘れてしまう既婚者の方々は飲みに行く前に奥様の名前を体のどこかに書いておくことをお勧めします。私は奥様のことを忘れたことなどないのでしませんが・・・

                                             魚谷 直世 記