2014.12月号

「幸せのハガキ」

 

先日、嬉しいハガキを頂きました。この「家業雑感」へのお褒めの言葉と「これからも応援しています」との一言を頂き、お礼のお手紙をお返ししたかったのですが、差出のお名前には「おばさん」としか書いていなく、返信出来なかったためこの場をお借りしてお礼申し上げます。

ナオエ石油の広報誌として「チライ・アパッポ」は創刊30年の節目も残り数える程になってきましたが、早いもので私自身もこの「家業雑感」を書くようになり、約2年が経過しました。まだまだ根室市内でも知名度は低く「チライ・アパッポ」の名前すら知らない人も多くおり、本当に見ている人いるのかなと不安になる時もありましたが、頂いた応援ハガキを読んで、真剣に見ていてくれる人もいるのだと感じ嬉しくなり、まだ社内の掲示板には誇らしげにこのハガキを張らせて頂いております。私自身もアラフォーが近づき世間では「おじさん」の部類に入ってきましたが、何歳になっても人に褒められるという行為は嬉しいものではないでしょうか。これは従業員の7割が知的障がい者であり、黒板のチョークで日本トップシェアを誇る日本理化学工業㈱会長の大山泰弘氏も同様なことをお話しており「幸せ」について、人には4つの幸せがあると言っています。

①「人に愛されること」

②「人に褒められること」

③「人の役に立つこと」

④「人に必要とされること」

この人の幸せの中にお金を稼ぐということは入っていなく「愛されること」以外の幸せというのは行動することで得ることが出来ると話をしていました。どのような幸せも、ひと一人だけで得られる幸せなどはなく、家族や会社、仲間そして地域という存在がなければ成り立たないものです。「人を褒める」ということは簡単なようですが、実際に声を掛けることや手紙に書くという行為を継続することは難しいものです。しかし「人から褒められる」行為というのは「褒める」よりも更に難しい行為ではないでしょうか。一歩勇気を出して人を褒めることで、その人は幸せを得ることが出来ます。根室の場合一人一人が褒めて幸せを分けていけば自分にもすぐに褒めの幸せ回ってくるのではないでしょうか。

                           魚谷 直世 記