2011.3月号

 就職・求人活動の話が下火になり、これからは、もっぱら地下活動のような展開をしていく3月になった。内定をもらってない高校生達の通学は事実上では終わり、自宅学習という名で就職に挑戦している。がんばれ。12月末日の資料による都道府県別でみる北海道の内定率は63.4%でワースト3に入っている。求人活動こそは中小企業の店主がやるべきものとして、前線で冷汗をかいていると我が会社の足りない、目を背けたい部分が表面に出てきます。新卒を採用するということは、全国比、全道比、企業比などの資料がすべてあり、自社のひ弱な所にドスを突き付けられたような学びになり、追い越せまではいかないが追いつこうとする動機づけになる。私の知人などは、この現実をつきつけられるから、新卒は採用しないと言明する。また一方では、これも本音ですが、いくら新卒をとっても、育てる前に辞められてしまう。何回も繰り返すうちに雇用サイドは自信を無くしてしまう。確かに、私も新卒を雇用することは、この頃は、かなりの緊張を強いられる。辞められると、御両親・一般の社会は18才の青年と会社側との織り成す仕事の中でのことは一方的に企業側が悪いと判定しているのではないかと気に病む。学校と職安(ハローワーク)に対してあんなに御苦労していただいたのにと心苦しく思う。余談ですが、女性に振られるのは個人のことであり、プライドは捨てられるが、会社に魅力がないと18才の青年達に辞められたりするのは、長く築いてきた会社の誇りを踏みにじられた感がして、この新卒の分野に関わらない傾向が出てくる。なぜ新卒を採用するのか、なぜ新卒を採用しないのか、まだまだ「ぼやきと反省」を入れたシリーズにしますので、よろしく願います。今年も3月20日に2人の高校新卒が入ってきます。なんとか最低5年ぐらい生き生きと社会生活の基本を私共の会社でしていただきたいものですが、実を言うとちょっと自信がありません。しかし、18才の目をキラキラと輝かせ、言行一致しない少し生意気口にする新卒が毎年入ってくる会社にもしたい。そうしなければ会社にも未来がない。

(魚谷直孝 記)