2018.8月号

 「やるからには楽しくし」

　今年も日本最東端のマラソン大会、第２回ねむろシーサイドマラソンの季節がやってきました。ノサップマラソン時代より、会社単位で参加していましたが、私自身は同日開催のイベントお手伝いがあると、ここ数年参加を逃げていました。しかし、先日の社内会議である女性社員がマラソンに対する熱い思いを語り、私も思わず「じゃあ俺も出る」と勢いで言ってしまい、その場で申込書を書いたものの、家に帰って冷静になり少し後悔していたのは秘密です。

　中高校と陸上部で軽快に走っていたのもすでに数十年前の話、今は会社の目の前にあるコンビニですら車で行く私ですが、最近では風邪をひきやすく、なによりも子供の運動会で激しく転倒したことで体力の低下を感じていました。健康のためと、当日運営側に迷惑が掛からないようにするため、今は準備に勤しんでいますが、準備と言っても特に走っているわけではなく、まずは形からチームユニフォームの準備、走りやすい靴、そして「スマートウォッチ」を購入しました。

　このスマートウオォッチは自分のスマートフォンと無線で接続することで、様々な情報を共有する腕時計で、具体的にはスマホをカバンに入れていても、着信やＬＩＮＥ等の情報を腕時計が通知してくれ、脈拍や歩数、睡眠時間等を腕時計が計測しスマホで自分の運動や健康の状況を教えてくれるというもので、運動の状況が目標数値に達していないとご丁寧に教えてくれます。体調を管理するというより、スマホに私が管理されている感じですが、雨だろうが、二日酔いだろうがおかまいなしに目標達成を迫る管理能力はまさに血も涙もなく、私の奥様を超えていると思います。

　この数年でスマホの登場からあらゆるものが電子化し、今やタバコですら電子化の時代、もはや人間の健康を維持するのにも電子機器頼みとなる時代がやってきたのかもしれません。しかし、いくら電子化が進み便利な時代になろうと、マラソンに出ると決意したのは私自身であり、電子機器が始めの１歩を決断してくれることはないと思います。

　我々の会社には「やるからには楽しく」という言葉があり、何事も「イヤイヤやる」と「楽しくやる」では同じ作業でも大きくやりがいや効率は変わってきます。

　結局はどんなことも自分の気持ちしだいで楽しめるもの。そう考えるとシーサイドマラソンも楽しみだなぁ…

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　魚谷　直世　記

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