2018.2月号

「ドラえもんが見えてきた

 

 早いもので平成30年となり、昭和から平成に変わり来年で30年を迎えようとしています。つい先日のような気もしますが、気づけば周りは平成生まれが多くなり、普段何気なく話をしている友人でも、平成生まれと聞いてしまうと、途端に自分が年配になったように感じるのは不思議なものです。

 ようやく馴染んできた平成も天皇陛下退位に伴い、来年4月には新しい元号がやってきます。昭和生まれの私としては、小さな頃におじいちゃんが明治生まれで「明治」「大正」「昭和」と3つの元号を経験しているという話を聞き「すごい!仙人みたいだ!」と思いましたが、まさか自分も3つの元号を経験し仙人に近づくとは、複雑な気分となります。それでも本年中には新元号は発表されるとのことで楽しみでもあり、新たな時代の幕開けを実感します。

 これから先、少子高齢化・人口減少のダブルパンチで働く人たちが急激に減少する地方において、モノとインターネットが繋がる「IoT」や人工知能「AI」を活用したサービスは都会よりも早く活用が進んでいくと思われますが、我々の業界ではすでに同じ道内の新篠津村で実証実験が進んでいます。村の各家庭にある灯油タンクにセンサーがついており、灯油がどれくらい残っているかを1日に数回測定し、インターネットで配送先に情報が入るシステムで、これにより配送の効率化、漏洩防止、高齢者世帯の安否確認を行うことが出来るとしています。将来的には「AI」を組み込むことで、効率的な配送ルートを自動運転によって導き、配送スタッフはノズルを灯油タンクに挿すのみになると言います。

 あらゆるものがインターネットと繋がる「IoT」は「スマートスピーカー」を始め2018年に流行すると言われており「AI」との組み合わせによりまた1歩「ドラえもん」の登場が近づいてきました。まだ先の話とも思いますが、今のスマートフォン普及スピードを考えると予想よりも早くそういった時代が来るでしょうし、今の日本経済を維持していくには、素晴らしい法案によって出生率を急激に上げるか、規制緩和によって海外移民を大幅に増やすか、AIに人の仕事を変わってもらうしかない時代がやってくるのだと思います。

 「企業は人なり」の時代から「企業はAIの性能」となると我々資本力の少ない中小企業には難しい時代になるのかもしれません。

                                           魚谷 直世 記

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